アーティスト図鑑

Develop One’s Faculties ruiのこと

rui【るい】
ディヴェロプワンスファーカルティースのギタリストにして、その名付け親。
三次元に生きる我々に「この造形美で二次元じゃないなんて嘘だ」と罵られ、かと思えば二次元側からも「これが三次元だなんて冗談きついぜ」と笑われるほどの超越的美男子。
「歩く絵画」ともいえよう、そのクールなルックスからは想像もつかない情熱的なパフォーマンスと少年の様な幼い声とのギャップに腰砕けの女性が後を絶たない。

衣装とセットリストへのこだわりが並外れており、活動におけるそれら全てを担当している。
「その衣装を着て、どの曲のどの音でどの色の照明に照らされながらどう動けば、観る者の目にどう映るか」を熟知した気品あふれるステージングは、頭の先から爪先に至るまでのすべてが美しく、しなやかにも程がある鮮やかな高速スピン、背筋を伸ばした状態で繰り出す首を痛めそうな激しいヘッドバンギングや、全身を月型に谷折りするイナバウアーさながらの反り返りなどなど、幾多の必殺技も魅力だ。
特に腰をおとした状態でアメンボの如くステージ上をスイスイ移動する姿は、「上手の床、氷張ってる疑惑」を浮上させるレベルの軽やかさを誇る。

高身長でスラッとした造型に親御さんの立派な躾が感じられる姿勢の良さも相まって、その立ち姿の美麗さたるや貴公子そのもの。
なにもその美は容姿や所作に限ったことではなく、指先からこぼれる音色にも顕著に表れる。
特に『monochro』のアウトロで奏でる聴き手の髪を撫でる様な温かく切ない旋律や『正常とは』で幾度となく繰り返される星属性リフの瞬きは感ruiものである。

演出面にもシビアで、その日のステージに存在するありとあらゆる要素に「何故こうなのか」という問いを彼に投げつけようものなら、夜明けまでつづく理念トークが待ち受けていることだろう。
そんな客観性に優れた彼は、表現する側の主張と同等に「ファンから見たディヴェロプワンスファーカルティース像」を重んじており、「自分がガッカリするバンド=ファンをガッカリさせるバンド」という認識が色濃い。
また、自身の憧れたアーティストとシーンへの敬意の大きさは計り知れず、ときにその愛情が嘆きの牙となり、創作欲に欠けたバンドやシーンに対して辛辣な意見を述べることも(結構頻繁に)あるが、それは鬱積の吐露であると共に自身への戒めにもとれ、そういった熱弁をふるった後は我に返り、決まってひとりで照れちゃうという憎きシャイボーイでもある。

また、心の中に妖艶なマダムを飼っている彼の「可愛いメンズ」に対する目ざとさは、その道の匠である歌姫カヤのそれにも匹敵するとかしないとか。なんだこの締めは。

用例:「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は━の鼻」