アーティスト図鑑

Soanプロジェクト Soanのこと

oan【そあん】
Fatima・Moran・Soanプロジェクトを司る敏腕ドラマー。
リーダーというより「父」ないしは「キャプテン」と呼びたくなる人情の厚さと器の大きさを併せもつナイスガイ。

涙腺を撫でるような繊細にして色彩豊かな名曲を多く世に放つ名コンポーザーであり、歌い手の魅せ方を誰よりも熟知した名名名プロデューサーでもある。
また、ヴィジュアル系関係者が裏でひっそり開催していると噂の「V系マメ男コンテスト」において、ここ十年もの間、二位と百馬身を離しグランプリに輝きつづけている。
秘書検定千段に相当するそのマメさ・誠実さたるや彼の本職を忘れさせるほどのものがあり、「ドラムも鍵盤も作曲もマネージメントもプロデュースもできる」という、泣く子も黙るオールマイティーさにはただただ驚くばかり。
常に俯瞰からバンドを、アーティストを、シーンを見つめる視野の広さは草食動物級で、バンドに携わるすべての人への恩と感謝を忘れないザ・モーストオブ・律義な男である。

ただ、そんな彼にもひとつだけ出来ないことが存在する。
それは、ステージ上における「自重」である。何を隠そう、業界唯一の「副音声男」とは彼のことだ。
Soanプロジェクト with芥とMoran活動時において、暗黙のルールである「煽りはイントロ・曲間・間奏中」という概念が彼にはない。
自身が溺愛するヴォーカリストが既に歌い出しているにも関わらず、容赦なく背後から客を煽り倒す姿は、きっと初めてMoranのステージを観た者に「え?この声どこから聞こえてくるの?」という一種のホラーにも似た衝撃を与えたことだろう。
しかし、悲しいかな彼のソレには人の好奇心を強く刺激する即効性&中毒性があり、これに慣れてしまうと他のバンドのステージを観ている際に「なんでここのドラムはこんな大人しいのヨ!?」という何がなんだかな不満をもらしてしまう人も続出…したらいいのに。

プレイの面においても音選びやフレーズの構成が素晴らしく、特に『フカミドリ(Moran)』のCメロ(2:23~)におけるハイハット・スネア・キックの三点でこれ以上ない静寂と余韻を演出する様や、一曲を通して繰り返されるハーフ・オープンハイハットの流れるような切り替えにより徐々に曲の体温をあげていく『but Beautiful』でのプレイ(0:22が最初)はまさに匠の所業。

用例:「まーくんはヒトミ。ヒトミは━に任せておけ。」