アーティスト図鑑

LIPHLICH 久我新悟のこと

久我新悟【くがしんご】
リフリッチのヴォーカリスト兼フェミニスト。
脳科学者がよだれを垂らすほどの奇才。
何を聴き、何を観て、誰と話せばこんな感性が育つのか、ご両親の出逢いから説明を求めたくなる人物である。
シーンの流れや聴き手の嗜好に見向きもせず、自身の創作欲に忠実に生きる様がまさにアーティストであり、理想のものが見つからないのなら、音楽も映像もジェノベーゼソースも自ら作り出してしまえば良いというフロンティアスピリットに溢れた超完璧主義者でもある。

聴覚以上に視覚を強く刺激するドラマティックで舞台的な楽曲展開と人並み外れた言葉選びのセンスは天才のソレそのもの。
他の歌手の曲ではまずお目にかからないユニークな言い回しや単語が歌詞に多く登場することで、正しく聴き取れた歌詞を空耳と勘違いするリスナーも多い。
「ん?今、〝アイティー社長〟って言った?…んなわけないか…」いやいや、んなわけあるのだ(経験談)。
渋い地声を活かした深み・色気・広がりを感じさせる低音が魅力的で、際限なく伸びる美しいファルセットと憂いを多分に含んだビブラートとの合わせ技は若干卑怯。

そんなアーティスティック極まる才人だが、ひとたび音楽から離れればその実態は果てしなくまったりとした良いお兄さん。
炊飯器でいうと保温の状態がずーっと続いているような人間である。
そして、想像の十センチ上をいく「意外とでかいマンズ」のひとりとしても有名だ。

腕組みを姿勢のデフォルトに設定しているが、人差し指の側面で鼻・唇間の絶対領域を頻繁にこする癖があるせいで、何度も作り直される腕組みが徐々に緩くなっていく点が見どころ。
また、特筆すべき点として「膝下の落ち着きのなさ」があげられる。
立っている際、膝下部分のみで脚をクロスさせることで、常に体がゆらゆらと揺れており、アンバランスな状態を無意識に楽しむその揺れた笑顔は「ひだまりの民」にも少し似ている。
このことから、学生時代は椅子の後ろ足だけに体重をかけ、無重力気分を味わうタイプの生徒であったことが容易に想像できる。

なにはともあれ、本業においては紛れもない天才。
想定外の罠を仕掛けるだけ仕掛け、その罠にハマる人間を物陰からニヤリうかがう聖なる天邪鬼。
共感ではなく驚嘆を求める彼の犯行計画はまだまだつづく。

用例:「圧倒的歯並び━。」