わたくしごと

誤送ときどき消失

サタデーナイトにこんにちは。
ここ最近体が鈍り過ぎて「いよいよまずい」と思い、先月下旬から週3ペースでランニング&学生時代にずっとお世話になっていたボクシングジムで週一トレーニングをすることにしました。
「走るなら早朝が良い」とトレーナーから嫌っちゅうくらい言われ続けてきましたが、なんせ私は早朝特有の青みがかった世界が苦手なので、主に正午あたりから動き出しています。

いつも走るコースにも飽きてきたので、昨日はいつもと違う方角へ向かってみることにしました。
情けないもので、昔はいくらでも走れた体が5kmを過ぎたあたりで「うわんもう無理!」と悲鳴をあげてしまい、急遽近くにあった公園で一休み。で、びっくり。

大戸小学校(ドドドドローカル)付近の公園

遊具すべてに『裏ギリス』PVさながらのおびただしいCAUTIONテープが。
そういえば、私が幼少期に遊んでいた公園からも遊具が一斉撤去されたという話を耳にしました。理由は「子供が怪我をしたから」だそうです。
花火も駄目、遊具もなしとは、公園って今の子供にとって何をする場所なのでしょう。
なんでも、最近では犬の散歩を禁じている公園もあるみたいよ。
思えば、最寄り駅までの道にある大きな公園も昔は賑わっていたのに、今じゃ見る影もなく毎日ガラッガラだもんなぁ。
公園が遊び相手を待ちわびている様なあの雰囲気は、実に物悲しいものです。

と、若干ブルーな面持ちで文字を積もらせつつ、そろそろ今日のテーマを発表致しましょう。
私が本日お話したいのは、これよ。

「注意喚起って、届けたい人にほど届かないもんだよね」

これは共感得るぞ。震えるわ。
一番分かりやすい例をあげると「ライヴマナー」なんていかがでしょう。
「荷物を持ち込まないで」とか「仕切り行為は禁止よ」とか「チケットの高額転売は打首御免」といったあれそれです。
猫も杓子もSNS!となった今、便利になり過ぎたからこそあらゆることが面倒になっちまい、「ええい事務所の問い合わせ先など知ったものか!メンバーに直訴しちゃうぞ☆」という"中間マージンカット思想"の方も増えている様で、Twitterを眺めているとなかなかの頻度であちこちのバンドマンがときに冷静に、ときに怒りを露わにしながら警鐘を鳴らしている姿を目にする様になりました。

そういった苦情が上がってしまっている以上、それによってマナーを守っている側の人間が嫌な思いをしている以上、そいつが災いして新しいファンがライヴへ行きづらくなることを想像させられてしまう以上!バンドサイドが注意をしなければならないというのは最もだと思いつつも、実際は「警告をしたい当の本人にほど、その言葉は届かなかったりするものよね」という思いもあったりして。
それどころか、その注意にのっかって過激な言葉を並べる人たちによって、「ここのバンドってそんなにマナー悪いのか」という認識がワーッと広がってしまったり、それによって元からマナーを守っていた人が変に委縮してしまい、過敏な意識を植え付けられてしまったりなんかして。
つくづく、「"閉鎖的な環境で注意が出来ない状況"というのは苦しいもんだ」と思わされるわけです。
そして、そういった警告文が流れるたびに「"この人(事務所ないしはアーティスト)も余程我慢して我慢して、出来れば言いたくはないけど、でも言わなければならない"という葛藤の上で発信しているんだろうな」と妙に胸が痛んだり痛まなかったりサルバドール・ダリ。

全員が全員そうでないと信じたいところですが、辺り構わず妨害行為を犯す人というのは注意してもどうにもならないケースが多いです。
この界隈で言うと、例えばライヴハウスのスタッフとか、物販スタッフとか、インストアイベントを開催するCDショップなどで働く方は皆同じ悩みを抱えておられることでしょう。
むしろ、「その対処」こそが業務上最も労力のかかる部分だと言っても過言ではないかもしれません。
「ここには溜まらないでください」と注意しても、不自然な無視の仕方でだんまりを決め込み、一向にその場から離れようとはしない人。
「ここでチェキ交換は止めてください」とお願いしても、なにも気にせず両手でチェキを広げつづけ、購入列の近く(スタッフの真ん前)を陣取ってはズイズイ交渉を進めようとする人。

無論、死活問題にまで発展する「そこでそれをされては困る理由」を抱えながらスタッフは注意をするわけですが、聞かない人は本当に聞きません。「あれ?わたし、透明人間になったのかしら?」と思うくらいに。
接客業をされている方に限らず、あらゆる面で「なんで注意を聞けないのか」「そんなこと普通する?嘘でしょ?」という人間に遭遇する経験はあるかと思いますが、それが集団となったときのドウシヨウモナサときたら、マァァアなかなかのものでございます。
もちろん御一人でもそういった方はいらっしゃいますけども。

ドウシヨウモナイとはいえ、その内のほとんどの方は「良くないことをしている」という意識を持ってくださっているのか、何度もお願いを続けると「移動」とは呼べないながらも少ーーーしずつズレてくださるんですけどね。こんな感じに。

MEJIBRAY風に言えば「これを移動と呼ぶなら」の図

私からすると「ここまで集中的に対一で注意され続けたら、スーパー居心地悪くない?」と、逆に同情してしまうことも多かったです。
「自分が相手の立場だったら何を考えるか」をまず意識してしまう癖が抜けない性格故、頻繁に湧いてくる「どうしてそうまでしてそこに居たいんですか?」と聞きたくなる気持ちを抑えながら、とにかく丁寧に丁寧にお願いをしていたものです。
もしかしたら、その方にはその方なりの確固たる「ここに居なければならぬのだ!」という鉄の掟があるのかもしれませんが、注意そのものを無視されてはそれを知る術もありませんし、単に「注意されるとムカついて余計に移動したくなくなる」といった様子の方もいらっしゃいますので、こうなってくるとお互いの気持ちは綺麗な平行線を辿るまでです。

YouTubeにも「煙草のポイ捨て・喫煙所外で吸う人に注意をする」といった内容の世直し動画が多くありますが、そこで指示に一切従わない人間たちの様子を見ては「あぁこれはもうどうしたって解決しない問題なんだな」と。
規模や理由こそ違えど、警察官でもアーティストでもYouTuberでもスタッフでも、それが正義感なのか立場的なものなのかはそれぞれでしょうが、例え改善を諦めかけていても注意しつづけなければならないときがあります。
そして、この手の心労を幾度も繰り返していると、心が壊れそうになるというか、自身の精神が捻じ曲がっていく感覚に陥ってしまう人もいるのです(大袈裟じゃないぜよ)。
「出来れば注意なんてしたくないんですよ…」という気持ちを目一杯込めても、相手から逆上されたり暴言を吐かれたりといったことを何度も経験していく内に冷静さを失ってしまい、感情が声色にバンッと出てしまう人もいたり。
それに対して「人間だから仕方ない」という方もいれば、「仕事なんだから我慢しろよ」という方もおられることでしょう。
注意する側(被害を受けたとする側)がよく言う「同じ気持ちを味わってみろ!」という言葉は驕りっぽくて私自身あまり好きではありませんが、そう言いたくなる気持ちもよく分かります。
ただ!私の場合は「言ったって仕方ない」という気持ちがどうしても勝っちゃうんです。すーぐ諦めるからね(';')

「言ったって聞かない人」を本気でどうにかするためには、強行手段を取る他ありません。
最近では、その手の方を出入禁止にしたり、高額転売されたチケットの整理番号を特定し、その番号のチケットは無効にした上で、更にそれを公式のアカウントでドンッと告知されているのをよく目にする様になりました。
一人のお客様を活動から引き離すという行為はきっと心苦しいことでしょう。その代償を負ってでも最終手段に踏み切った事務所・バンドの判断は英断そのものですが、それが可視化され広まっていく様はなんとも悲しいなぁとも思います。
その止むを得ない「見せしめ行為」こそがまさに「最終手段」と呼ばれるものなのかもしれませんね。

話は変わる様で変わらないのですが、先日「有吉ジャポン」という番組で「V系ファンの金銭事情」について大々的に取り上げられていました。
昨今のヴィジュアル系に明るい方であれば「こんなの数あるバンドの中の更に一部の話じゃん」とすぐに分かる内容ですが、そこだけを抜粋して「これがヴィジュアル系の実態です!」と見せられた番組出演者やヴィジュアル系をよく知らない視聴者の方にとって、その過激さは良き餌となり「やっぱりバンギャルはやべぇ」と唸られたご様子。
それを見かねてか、放送から数日が経った頃、V系に詳しいライターさんがウェブメディアで「ちょっと待った!その認識は不服でござるぞ!」といった内容の記事を出されておりましたが、前述のような考えを持っている私はつい、こう思ってしまうのです。

「あの放送を見て批判的な意見を言っていた人のもとには届かないと思うな」

「誤解されては困る」という気持ちを持つ方々の代弁者として一歩前に出るライターさんの勇姿は、私みたいな「まぁそういうもんでしょ」とすぐに諦めてしまう人間からすると、実に輝かしいものです。
しかし、その記事に対して反応をされている方の大多数は「"それが誤解であることを既に知っている人"なんじゃないかな」と思っています。
共通認識を持つ者同士が「V系ファンのみんながそうなわけじゃない!」「そう!その通り!」と、言葉は悪いですが身内で確認を取り合っているだけにしか見えないと言うかなんというか、この件に限らずそういったことって往々にしてあるよなぁと考えてしまうのです。
それによって代弁者&誤解しないで勢がお互いに良い気持ちになれるのであればそれは素敵なことですし、現にそういった成果が出ているのも見ていて感じました。
ファンのことだけでなく、「その営業だけで人気が出たバンドではない」という主張をバンドの歴史も交えながら解説しておられ、「丁寧な仕事をされる方だなぁ」といった印象も強く残っています。
ただ、もしあの記事が「誤解している視聴者に真実を知らせること」を目的に書かれたものであるなら、「あまり効果はなさそうだな」と思ってしまうのもまた事実でして。
常に言葉には気を付けながら文章を書いていますが、こればっかりはどうしても偉そうな物言いになってしまうのが残念でなりません。

例の番組についてお怒りの方に対し、私が思うのは実に楽観的で非建設的なこと。
それは、「大丈夫大丈夫。そういう批判をしていた人がV系に興味を持ち続けられる期間なんて、もってせいぜい2日だから」といったところです。
実際に自分がそこまで興味を持っていない文化の「更に一部分」をいつまでも面白がれる人なんてそうそういたもんじゃありません。
「うわーこんな世界なのか。おっかねぇー」とその日は騒いでいた人も、強い嫌悪感を覚えるというより、ただ単に面白がっているだけでしょうし。
なんせメディアは「お金」と「裏側」の話が大好きですから、話題の出元がV系であろうとホストだろうと資産家であろうと、その対象なんてどうでも良いのです。
きっとまた忘れられた頃に同じような特集が組まれ、同じような意見が交錯して、同じような記事があがるのよ。諦めましょ(';')

ということで、本日は「やるせないわね」というお話でした(雑)。
長々とお付き合いいただき、感謝感激でござる。
今日の最後に私が言いたいことはただひとつ。
全国のイベント関係者様まじお疲れ様です。休日はゆっくりお休みくださいませ。