制作

Kra『ケラスマス・イヴ~今夜はキミと過ごしたい~』

『宇宙トラベラー』と名付けられた円盤型の置き手紙を「シーディーショップ」という、ほんのちょっぴり時代遅れな場所へ仕掛けた後、これといった挨拶もなく雲間を突き抜け飛んでいったKra。
壮大な宇宙旅行の末に彼らが辿り着いたのは…し、下町?

急転直下の旅。
その終点は、重力バッチリな浅草公会堂。
この五文字を指で擦るだけで和の匂いが漂ってきそうな歴史ある会場において、一風変わった聖夜を過ごしたKraとKraっ子によるメルヘン一揆の様子を収めた映像作品がコチラ─

公表していないだけで、実は液晶から被写体が飛び出す3D仕様なのか、もしくは演者の過度な表現力により観る者が液晶の中に吸い込まれてしまう逆貞子現象によるものなのか。
平衡感覚を保てない理由が実に曖昧なシロモノでございます。

日に日に愛らしさを増す必殺のメルヘンロック&背筋も凍る沙汰オブ狂気のヒステリックナンバー&温かくも切ないバラードに感情が大忙し。
酸いも甘いも知らぬ子供にゃ歌えない「本物のメルヘン」はKraの専売特許。誰にも真似は出来ません。

いつかの歌で耳にした『たえずあり続ける事』
その美しさを生きて証明するケラと好きなときに好きなだけ逢えちゃう夢の円盤を持ち帰り、どうぞ余生の隅までおうちケラをお楽しみください。

CD聴けばライヴ恋しく、ライヴ終えれば映像恋し。そしてまた次、その次を望む。
とかくこの世はナイモノネダリで騒がしや。ああいえば景夕。こういえばああ結良。
迷ったふり、あたりフラフラしてみても、行きつく答えはいつもおなじ。
日本列島津々浦々。ケラがいれば今日もしあわせ。